忍者ブログ
ヤギあれこれ ヤギコレクション
[7]  [5]  [3]  [6]  [2]  [1] 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

yagi.jpg 18歳で後にした故郷の岡谷に51歳で戻ってきた。33年ぶりの田舎暮らしである。
 実家の上隣が田んぼとして残っていて、小学校の同級生が親から引き継いで田んぼを作っている。お互いすっかりいいオジサンになったなあ、などと感慨にふけりながら、畦道に立って帰郷の挨拶をした。
 挨拶の最後に、「山羊を飼いたいと思っている」と話すと、えっと驚くような表情に続いて、うれしそうな笑顔が返ってきた。彼の家では昔、山羊だけでなく緬羊も飼っていて、山羊の食べ残した草を羊が食べた、という話をしてくれた。
 会う人会う人に、山羊の話をすると、みな同じような反応をみせる。母もそうだったし、父もそうだ。みんなの反応から、山羊は多くの人に愛されていたのだ、ということを実感した。岡谷では姿を消して久しいが、昔は多くの農家で山羊を飼っていた。私の生家にも狭い庭の一画に山羊小屋があった。山羊乳は嫌いだったが、私も山羊は好きだった。
 四畳半の部屋で都会暮らしを始めた私が、密かに憧れていたのは、山羊を一匹飼えるような緑の空間に囲まれた暮らしだった。若かりし日にそんな夢を持っていたことも忘れかけた頃、田舎暮らしが現実となった。山羊を飼ってみたい。
 昨年大病をわずらい、まだ気力も体力も元に戻っていない母だが、山羊の話になると、前向きだ。山羊の好む草や毒となる草の名前を次々に思い出し、餌の土手草刈りに遠くの畑まで行った苦労、長い冬場の餌となる干草の作り方、山羊のかかりやすい腰抜け病のことなど、山羊を飼うのは本当に大変だ、といいながら、どこに行ったら山羊が手に入るのだろう、と入手先の心配をしている。
 山羊を飼おう。まだ何も具体的な手立てはたっていないが、私ひとりでは無理でも、みんなの力を借りれば飼えるような気がしてきた。山羊は記憶の中でまだみんなに愛され続けている。
[かたやん]
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
よこ目くらぶ

「山羊を飼いたいと思っている」
きっかけはそのかたやんの一言。皆がひざを乗り出し、ひとしきりヤギ話で盛り上がり、いつしかヤギは農人研(のうひとけん)センターのアイドルに。そして、ヤギのよこ目はシンボルに。

ヤギのこと、あれこれ集めていきたいと思います。
あなたのヤギ話、ヤギ情報を教えてください。
 ↓ こちらへ
メール:nouhito@rircl.jp
最新コメント
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]

Graphics by まぜわん。 / Designed by 26C°