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ヤギあれこれ ヤギコレクション
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 もう10年も前のことになるが、ニュージーランドの学校で3学期間(1年4学期制)お世話になった。お邪魔していた学校は市街地から30kmほど離れた郊外の酪農地帯に位置していた。下は5才から上は18才まで、約250名の生徒がいた。日本のようにそろっていっせいに「4月に入学」ではなく、5才のお誕生日から学校生活が始まる。最低学年の教室に行くとある日突然ニューフェースが増えていることが度々あった。
 学校ではイベントも多く、ドレスアップデー(仮装大会)、クロスカントリー(スポーツ記録会)、カーフクラブなどお楽しみ日が目白押しだった。中でも特に印象深いのはカーフクラブだ。Calf Club Day、直訳だと子牛同好会の日とでもなるのだろうか。Agriculture Dayという農業週間のイベントの一環のようだ。
 生徒たちはカーフクラブに向けて、絵を描いたり、工作・手芸をしたり、クッキーやケーキを焼きデコレーションしたりと、授業もカーフクラブ一色となった。生徒のどの顔も嬉々としてまぶしかった。
 カーフクラブ当日、皆の丹精込めた作品は講堂、教室に展示され、優秀賞などが選ばれる。校庭では乳搾り体験コーナーも設けられ、わいわいとお祭りムードも最高潮だ。
 さて、そして、いよいよメインイベント、ペットの品評会。驚くなかれ、生徒たちの連れてきているペットといえば、子牛、子羊、子山羊・・・。主に農場の子どもたちではあるが、その年に生まれた家畜の中から1頭を選び、自分が専属の世話係となり手塩にかけて面倒をみているという。
 広い校庭に子供たちに連れられた子牛、子羊、子山羊が何十頭もそろっている様子は圧巻だった。子牛はすでに子供たちより大きく、どちらが連れているのだか、と、ほほえましい光景である。
 動物たちの毛並みや体格も審査の対象ではあるが、子供たちのリーディングも採点されるので、やんちゃな子供たちのいつになく真剣な顔つきでリードを取る様子に声援を送らずにはいられない。

 ホームステイ先の当時7才のクリスがカーフクラブの品評会へ出すために山羊の赤ちゃんを世話をすることになった。彼にgoatは日本語で何と言うのか聞かれたので、ヤギだと教えた。即刻、白い巻き毛のとてもかわいい赤ちゃん山羊はYAGIと名づけられた。
 山羊に向かって「ヤギ」と呼ぶのは、私にはなんとなくこそばゆく違和感があったが、クリスはとても気に入っていたようだった。
 足元もまだおぼつかない赤ちゃんだったYAGIも今では立派なヒゲをたくわえているだろうか。元気にしているかな。
[はすみん]
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よこ目くらぶ

「山羊を飼いたいと思っている」
きっかけはそのかたやんの一言。皆がひざを乗り出し、ひとしきりヤギ話で盛り上がり、いつしかヤギは農人研(のうひとけん)センターのアイドルに。そして、ヤギのよこ目はシンボルに。

ヤギのこと、あれこれ集めていきたいと思います。
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メール:nouhito@rircl.jp
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